オンライン商談で動画を活用するメリット・デメリット【営業職必見】

そもそもオンライン商談とは？

オンライン商談とは、名前どおりオンライン上で商談を行うことを指します。新型コロナウイルスをきっかけに、商談をオンラインへ切り替える会社が増えました。このことは会社間だけの話ではなく、会社と消費者というBtoCの場合でも当てはまります。

例として自動車業界の場合、富士自動車グループやトヨタ自動車株式会社などでオンライン商談を導入。その中の1つであるヤナセオートモーティブ株式会社では、YouTube上でオンライン商談の流れを紹介しています。 このように多くの会社でオンライン商談が取り入れられている一方で、製品の説明が難しいことやコミュニケーションが上手くいかないことなどの問題も起きています。
そのような問題に対して役立つのが動画です。動画を取り入れることでオンライン商談における問題を解決へと導くことができます。

オンライン商談で動画を活用するメリット

オンライン商談で動画を活用するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

分かりやすく説明できる

動画は口頭での説明よりも分かりやすく伝えられます。クラウドサービスのような無形商品であれば、アニメーションといったものを駆使して紹介できるため、相手もどのようなものなのかイメージしやすくなります。

「別にリアルタイムでも見せられるのでは？」と思うかもしれませんが、限られた範囲しか撮影できないカメラで商品を写すのは意外と難しいもの。ついつい慌ててしまい、通常の対面商談よりもアピールできない可能性があります。

多くの情報を短時間で伝えられる

動画は一般的なWEBサイトよりも多くの情報を伝えられます。事実、1分の動画でWEBサイト3600ページ分が伝えられるとも言われており、それほどまでの多くの情報をアピールできます。

1分の動画でそれほどまでの情報量が伝えられることを考えると、オンライン商談の効率化にもつながります。短時間で多くの情報を伝えることで、無駄な時間を削減することが可能。余計な時間を費やすことなく、スムーズにオンライン商談を進められます。

現場に持っていけない商品の説明にも有効的

オンライン商談で扱われる商品の中には、不動産や大型機械といった気軽に現場へ持っていけない商品も含まれます。この際にも動画の活用が有効的であり、持ち運べないものでも分かりやすく伝えられます。

例として大型機械の場合は、実際に使われているところを撮影した動画や使用している方のインタビュー動画などを活用することで、商品のアピールにつなげることが可能。
また、不動産の場合は対面商談でも持ち運べないできない商品であるため、通常の商談でも動画を活用できます。

オンライン商談で動画を活用するデメリット

オンライン商談における動画の活用には、分かりやすく説明できたり現場に持っていけない商品を紹介できたりなどのメリットがあります。しかし、デメリットもあるため、なんとなくで取り入れるのはおすすめできません。

ただ、オンライン商談で動画を活用するデメリットとは一体どのようなものなのでしょうか。

動画を制作するまでに時間がかかる

動画自体、すぐに出来上がるものではありません。動画の計画を考えたり実際に撮影したりなどの工程があるため、どうしても時間がかかってしまいます。仮に大掛かりなものであれば、数日で完成しないかもしれません。

そのため、もしオンライン商談で動画を活用しようと思っているのであれば、早い段階から取り組むようにしましょう。事前に用意しておくことで、スムーズにオンライン商談で活用できます。

プロに任せるとお金がかかる

動画制作自体は初心者でも取り組めますが、すぐに高品質の動画が作れるわけではありません。特にアニメーション動画やインタラクティブ動画などの場合は、ある程度のスキルが求められます。そのため、オンライン商談用の動画はプロに任せるのがおすすめです。

しかし、プロに任せるとなれば、どうしてもお金がかかってしまいます。具体的な費用は内容次第ですが、著名な芸能人を起用したり長時間の動画を作ったりする場合には費用が高額になります。そのため、予算のことを考えた上で依頼するところを選びましょう。

ただ、すべての動画をプロに任せなければならないわけではありません。動画の内容次第では自作でもできる場合があるため、予算や目的などを考慮してプロに任せるかどうか考えてみましょう

ネット環境に振り回されてしまう

当たり前ですが、オンライン商談はネット環境が揃っていなければできません。ネット環境が悪いと、音がズレたり映像が何度も止まったりなどのトラブルが起きてしまいます。最悪の場合、途中で接続が切れてしまうかもしれません。

そうならないためにも、必ずネット環境が整備されているところでオンライン商談を始めましょう。ネット環境が悪ければ、相手からの印象も悪くなってしまいます。

オンライン商談での効果的な動画の活用方法

オンライン商談で動画を効果的に活用するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。商談の成果を最大限に引き出すには、適切なタイミングで動画を活用し、商談の内容に合わせたカスタマイズが重要です。

動画の種類と内容を戦略的に選定

まず、商談の目的に合わせて最適な動画の種類を選ぶことが重要です。例えば、製品の詳細な説明やデモンストレーションを行う際には、短い説明動画やインタビュー動画が有効です。
無形サービスや技術的な内容を扱う場合は、アニメーションや図解を取り入れた動画だと、視聴者により分かりやすく情報を伝えることができます。

商談の流れに合わせたタイミングで動画を挿入

動画を使うタイミングも商談の成功を左右します。商談の冒頭で導入動画を流すことで、視覚的なインパクトを与え、相手に製品やサービスの概要を簡潔に伝えることが可能です。
また、商談の中盤では、製品の特長やメリットを具体的に説明するために、詳細なデモ動画や事例紹介動画を使用することが効果的です。このように、商談の要所で動画を使い分けることで、商談全体の流れがスムーズになります。

インタラクティブ動画で双方向性を強化

オンライン商談でさらに効果を高めるために、インタラクティブ動画の活用もおすすめです。インタラクティブ動画では、視聴者が動画内で自由にクリックして詳細を確認できるため、顧客が興味を持ったポイントに迅速にアクセスできる利点があります。
例えば、不動産のオンライン商談では、モデルルームをバーチャルで見学できる動画や、製品の詳細な仕様をすぐに確認できる動画を提供することで、より顧客とのコミュニケーションが深まります。

動画のクオリティを高める

動画のクオリティも商談成功に大きく影響します。高品質な映像や音声を使用することで、商談のプロフェッショナリズムを高め、相手に信頼感を与えます。逆に、画質や音声が低いと、商談全体の印象が悪くなり、成果に影響を与える可能性があります。
弊社が提供する「メディア博士」では、ブラウザ上で簡単に高品質な動画を作成でき、商談の場に最適な動画を手軽に制作することが可能です。

フォローアップにも動画を活用

商談終了後のフォローアップにも動画を活用すると、顧客に強い印象を残せます。商談中に使った動画を顧客に再送したり、新しい動画を追加して送ることで、商談内容を再確認する機会を提供し、成約率を向上させることが期待できます。

これらの方法を駆使して、オンライン商談において動画を最大限に活用することが、成功への鍵となるでしょう。

オンライン商談ではインタラクティブ動画がおすすめ

もしこれからオンライン商談用の動画を用意しようと考えているのであれば、上記でも軽く触れたインタラクティブ動画がおすすめです。しかし、その理由は何なのでしょうか。

そこで最後の項目では、インタラクティブ動画の基本情報を触れた上で、インタラクティブ動画の活用で得られることを紹介します。

インタラクティブ動画とは？

インタラクティブ動画とは、動画内に問い合わせ欄やクリック機能などコンテンツの視聴以外の機能性を設けた動画のことを指します。実際にインタラクティブ動画を取り入れたオンライン商談も行われており、これからの商談において注目すべき存在ともいえるでしょう。

具体的な例としては、インタラクティブ動画内に設けられたモデルルームを散策してもらったり、動画内に目次を設けて簡単に切り替えられるようにしたりなど。新しい動画の形ということもあり、視聴者の興味も引きやすくなっています。

インタラクティブ動画の活用で得られること

インタラクティブ動画は、従来の動画とは違って視聴だけで終わりません。リンクを押すといったようなアクションがあるため、印象に残りやすくなっています。そういった意味で広告効果が高く、製品やサービスをアピールしたいときにもおすすめできます。

また、インタラクティブ動画内でユーザーがどのようなアクションをしたのか分析することも可能。その結果を活用すれば、さらに質の高いインタラクティブ動画を目指すことができます。

インタラクティブ動画はインハウスで作成できる？

インタラクティブ動画は初心者でも作れるものではありません。
自作の場合は非常に難易度が高いため、動画制作会社といったプロに任せることをおすすめします。インタラクティブ動画が制作可能な会社はいくつもあるため、それぞれの実績や特徴などを比較して決めるとよいでしょう。

ただし、使い方の解説動画や実際に使用している方のインタビュー動画といった内容であれば、自作できる可能性があります。これまでの事例を組み合わせた動画の場合は、動画編集ソフトを活用することで制作可能。その点も考慮した上で、プロに任せるかどうか決めてみましょう。

オンライン商談でも動画の活用を

今回は、オンライン商談で動画を活用するメリット・デメリットやインタラクティブ動画の基本情報などを紹介しました。オンライン商談でも動画が活用できますが、いくつかの注意点があります。
そのため、注意すべきポイントを把握した上で動画を取り入れるかどうか考えてみましょう。