家電業界における動画の活用方法と主な事例

家電業界の動画活用方法

家電業界における動画活用方法としては、主に3つ挙げられます。

プロモーション動画

家電と一口に言っても、冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなどさまざまあります。メーカーごとに価格や機能も異なっており、文章や画像だけだと魅力をしっかり伝えられないかもしれません。
動画の場合、文章よりも簡単に内容を把握できる上に、画像よりも豊富な情報を伝えられます。そのため、短時間で商品の魅力を伝えたいときにおすすめです。また、アニメーションやCGを使うことで商品のシステムが説明しやすくなり、仕組みについてもアピールできます。

マニュアル動画

どんな家電であれ、いきなり使えるようになるのは難しいもの。特に最先端の家電であれば、さまざまな機能が備わっているため、利用者としてはどう操作すればいいのか悩んでしまいます。
その際にマニュアル動画 があれば、視聴しながら操作方法を学ぶことが可能。従来の取扱説明書よりも動画のほうが具体的な操作方法を教えられるため、操作ミスの可能性も減らせます。

キャンペーン動画

お得なキャンペーンを開催する上では、多くの方に知ってもらうことが大切です。告知方法としてはSNSで情報を流したり家電量販店でチラシを配ったりなどがありますが、動画も告知する方法として使えます。
動画は多くの人に興味を持ってもらいやすい存在であり、印象にも残りやすいもの。キャンペーンのことを覚えてもらえれば、多くの方に参加してもらいやすくなります。

家電業界の動画活用事例

家電業界の動画活用方法を知った上で、次に日立やパナソニックなどの活用事例を見ていきましょう。各社はどのように動画を活用しているのでしょうか。

日立

日立では、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの上手な使い方を動画で紹介。基本情報だけではなく、各部品の外し方やトラブルがあった際の対処法などまで触れており、製品の型式ごとで内容も異なっています。もし日立の動画を視聴するのであれば、購入した製品の型式を先にチェックした上で当てはまる動画を探すようにしましょう。
また、日立の場合は国際的な活動や会社の歴史なども動画でまとめています。会社としての情報も動画で発信することで、ファンの獲得や信頼性の向上などにつなげられます。

パナソニック

パナソニックでは、YouTubeの公式チャンネルにてさまざまな家電の動画を公開。テレビCMや商品紹介動画など、さまざまなコンテンツが用意されています。例としてハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機「F-YHUX120」の場合、機能や掃除方法などを動画で紹介しています。
また、空気清浄機「ナノイーX」では搭載されている家電ごとにシリーズ形式で動画を制作。家電ごとに分けることで、空気清浄機能を備えた家電が欲しい方にアピールできます。その上、どの動画も短時間であるため、最後まで視聴してもらいやすくという利点も。また、アニメーションで機能を紹介することで、機能性をさらに分かりやすく紹介できます。

シャープ

シャープもYouTubeの公式チャンネルにてさまざまな動画を公開。その中の1つとして、アイドルグループ「たこやきレインボー」がシャープの家電を紹介するシリーズ作品があります。 このシリーズでは、「たこやきレインボー」が共同生活している家で実際に使用している家電が数多く登場。実演形式での紹介動画もあり、使用方法も動画で把握できます。その上、アイドルを起用したことで、「たこやきレインボー」のファンに対してシャープの商品をPRできるという利点もあります。
また、シャープでは自社の調理家電を用いたレシピも紹介。そこまで把握しておくことで、購入後にどう使いこなせばいいのか迷ってしまうことを防げます。

大同電鍋

台湾で生まれた大同電鍋は、日本人向けのレシピ動画を複数公開。レシピ動画を制作することで、大同電鍋が幅広い料理に使えることをアピールでき、購入してもらいやすくなります。

ハイアール

ハイアールのYouTubeチャンネルでは、コメディアニメを用いたキャンペーン動画をシリーズ化させて公開しています。コメディアニメにすることで楽しみながらキャンペーン内容を知ってもらえる上に、シリーズ化で動画へのファン獲得にもつながります。
また、ハイアールの場合はTikTokにも進出。バーチャルアイドルとのコラボ動画やダンス動画などを投稿することで、家電の購入を考えている若年層からの注目を狙っています。
▼ハイアールのTikTok
https://www.tiktok.com/@haier_japan?

実際に動画を制作する上でのポイント

せっかく動画を活用するのならば、大きな効果が得られる動画を制作したいもの。そこで最後の項目では、実際に動画を制作する上でのポイントを4つ紹介します。

まずはゴールを設定しよう

動画制作を始める前に、ゴールを設定しましょう。ゴールを設定することで、動画制作を行う目的が見失いにくくなる上に、内容も決めやすくなります。例として若年層をターゲットにした家電の場合、実際に若い人をモデルとした動画を制作することで、共感してもらいやすくなるでしょう。
ゴールを設定する際には、視聴後の行動まで考えることが大切です。どれだけ良い動画を作ったとしても、ただ視聴してもらうだけでは何も効果はありません。だからこそ、視聴後の行動まで含めたゴールにしましょう。

ターゲットに合わせた動画内容に

ゴールを決める上では、ターゲットも重要です。例として上記で登場した「ジアイーノ」の場合、子どもやペットなど一般的な家庭よりも空気を心配する方をターゲットとしています。ターゲットも動画を制作する際に重要なポイントとなるため、必ず設定しましょう。
もちろん、動画内容はターゲットに合わせたものにすることが大切。ターゲットと動画内容がズレてしまうと、動画の効果も得られなくなってしまいます。
「幅広い層に訴えたほうがいいのでは？」と思うかもしれませんが、その分の動画を制作しようとすればコストがかかってしまいます。だからこそ、細かく決めたターゲットに焦点を当てた内容にしましょう。

伝えたいことはなるべく早く

動画は冒頭が非常に大切であり、冒頭が良くなければ最後まで見てもらえません。興味を引くためにも、伝えたいことはなるべく早い段階で取り上げるようにしましょう。早めに伝えることで、どのような内容の動画なのか視聴者が把握した上で最後まで見てもらいやすくなります。

SNSとの連携も大切

動画を制作するならば、TwitterやFacebookなどの連携もしておきましょう。SNSと連携することで、多くの人に視聴してもらいやすくなります。特にTwitterの場合は拡散してもらいやすいため、不特定多数の人にアピールしたい場合に向いています。
ただし、SNSは大量の情報が常に飛び交っていることもあり、長時間の動画はすぐに離脱されてしまう恐れがあります。また、電車といった公共の場所では音を出して動画を視聴することができません。その事を考えて、SNSと連携する動画は短時間で音がなくても内容が理解できるものにしましょう。

家電業界×動画はおすすめ！

家電業界でも動画を活用することができ、実際に日立やパナソニックといった大手メーカーでも導入されています。動画自体、これからさらに注目を集める存在であるため、今のうちに動画を活用してみてはどうでしょうか。