キャンペーン動画とは?
キャンペーン動画とは、その名のとおりキャンペーンに活用される動画です。
スマホや
タブレットが広く普及したことで、ユーザーはいつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになりました。
また、通信環境が整ったことで、データの容量が大きくなってしまいがちな動画もスムーズにダウンロードして再生できるようになりました。
この時代の変化によって企業のマーケティングに動画が用いられることが増えてきたわけですが、今では企業のキャンペーンにも動画が活用されるようになり、キャンペーン動画として認知されるようになってきています。
キャンペーンに動画を活用するメリット
企業がキャンペーンに動画を活用するようになったのは時代が変化したからでもありますが、動画を活用することでさまざまなメリットが得られたり、期待できたりするからでもあります。
キャンペーンに動画を活用するメリットについて解説していきます。
さまざまな媒体で発信できる
インターネットの技術が発展して動画などの大容量データのダウンロードに時間がかからなくなったことで、さまざまな媒体で動画を発信できるようになりました。
代表的な媒体としては、
・Webサイト
・SNS
・動画配信プラットフォーム
・Web広告
などがあげられます。
特に注目なのが
SNSで、
Xや
Instagram、
Facebookなどの
SNSは数千万人が利用しているため、多くのユーザーにキャンペーンの情報を届けることができます。
また、YouTubeや
TikTokといった
動画配信プラットフォームも多くのユーザーが利用していますし、
動画広告についても、Webサイトだけでなくアプリを利用しているユーザーに向けて配信することも可能です。
このように、キャンペーン動画はさまざまな媒体でさまざまなユーザーに向けて発信できるため、より多くのユーザーにキャンペーンのことを認知してもらえるという大きなメリットがあります。
短い時間で多くの情報を伝えることができる
キャンペーンは、「応募者の中から抽選で〇〇名様に〇〇をプレゼント!」のように、ユーザーに参加してもらう必要がある施策であることがほとんどです。
細かな参加条件が設けられていることも少なくありませんが、そういった条件についてテキストや画像で告知する場合、どうしても長文になってしまいます。
しかし、ユーザーは基本的にテキストを読みたがりません。
そのため、「おもしろそうだな」と思って少し興味を持ったとしても、キャンペーンの概要や条件を確認するのがおっくうに感じ、離脱してしまいます。
この問題を解消してくれるのが、キャンペーン動画です。
動画は、
・映像
・音声
・テキスト
・画像
・アニメーション
・CG
など、さまざまな方法を駆使してユーザーに情報を届けることができます。
その情報量の多さは、テキストと画像で構成されたコンテンツの5,000倍とも言われています。
短い時間で多くの情報をユーザーに届けることができるので、ユーザーが感じるストレスが軽減され、手を止めて視聴してもらいやすくなります。
ユーザーの興味をひきやすい
ユーザーの興味をひき、手を止めて注目してもらいやすいというのもキャンペーン動画のメリットの一つです。
特にSNSや動画配信プラットフォームの場合、設定を変更しない限り動画は自動的に再生されるようになっています。SNSのタイムラインをスクロールしながら眺めていて、動画のところでつい手を止めてしまったという経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか?
人間は動くものをつい無意識に目で追ってしまうという習性があるので、自動で再生された動画に、つい注目してしまうわけです。テキストや画像だけだとスルーされてしまいやすい内容でも、キャンペーン動画なら手を止めて視聴してもらいやすいというわけですね。
キャンペーン情報はユーザーに興味をもってもらえないと効果を発揮しませんので、興味をひきやすいという点は、キャンペーン動画ならではの大きなメリットと言えるのではないでしょうか?
拡散されやすい
キャンペーン動画を配信する場としてSNSを活用する場合のメリットが、情報の拡散力の高さです。
キャンペーンの内容やキャンペーン動画の内容にもよりますが、SNSはシェア機能を使ってユーザーが気軽に情報を拡散できるようになっているので、より多くのユーザーにキャンペーンの情報をリーチできるようになります。
また、商品をプレゼントするキャンペーンを実施する場合、投稿をシェアすることをキャンペーンへの応募の条件にすれば、より拡散力を高めることができます。
キャンペーン動画の活用事例
キャンペーンに動画を活用するとさまざまなメリットが期待できるようになるということがわかったものの、具体的にどう活用すればいいのかわからないという方のために、参考になる活用事例を2つ紹介していきます。
サントリー
サントリーの人気商品である烏龍茶をPRするキャンペーンにキャンペーン動画が活用された事例です。
「食べてもいいぜ」というキャッチコピーが耳に残るキャンペーン動画で、人気芸人のサンドウィッチマンが、好きなものを好きなだけ食べる場合のおともとしてサントリーの烏龍茶を紹介しています。
こちらのキャンペーン動画は、ただ既存の人気商品をPRするだけでなく、サントリーのSNSアカウントをフォローしてもらうことでLINEのポイントが1,000名にあたるといというキャンペーンになっています。
ゆうちょ銀行
XからWebサイトの専用ページへと誘導し、そのページ内でキャンペーン動画を視聴してもらうという形をとっているのが、ゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」の事例です。
こちらの事例は、ゆうちょPayの公式ツイッターアカウントをフォローし、投稿をリツイートすると、毎月2,000名にデジタルギフトが当たるというキャンペーンになっています。
Xの投稿に動画が埋め込まれているわけではないのでユーザーの興味を引くという点では見劣りしてしまいますが、フォローとリツイートをうながしているので、フォロワーの増加と投稿の拡散という点では大きな効果を発揮してくれています。
また、ページに掲載されているキャンペーン動画には触れる動画として話題の「
インタラクティブ動画」が採用されていて、ユーザーの興味をひいています。
個人向けの動画だけでなく法人向けの動画を用意していたりと、Webページという特徴を上手く活用している事例で、SNSからWebページに誘導するという形でキャンペーン動画を活用していきたい場合に参考になる事例となっています。

参照:
ゆうちょPay公式Twitter フォロー&リツイートキャンペーン
キャンペーンに動画を活用する際のポイント
キャンペーン動画の効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、キャンペーンに動画を活用する際のポイントを紹介していきます。
キャンペーンの目的を明確にする
まず最初に行うべきは、「この動画を使って何を達成したいのか」を明確にすることです。
新商品の認知拡大、SNSのフォロワー獲得、Webサイトへの誘導、売上向上など、目的によって動画の内容や尺、構成が変わってきます。目的が曖昧なままでは、動画の訴求ポイントがブレてしまい、視聴者に響かない内容になってしまいます。
例えば、SNSフォロワーの増加が目的であれば、動画の最後に「フォロー&リツイートで○○が当たる!」といった強力なアクション喚起を入れる必要があります。
一方で、Webサイトへの誘導が目的なら、動画内でURLを表示したり、タップ誘導の仕組みを取り入れたりする工夫が求められます。
冒頭3秒で心をつかむ
ユーザーは日々大量のコンテンツに触れており、注意を引くには一瞬が勝負です。特にSNSでは、動画が自動再生された瞬間にスキップされるか、最後まで見られるかが決まります。
最初の3秒で視聴者の興味を引けるかどうかが動画全体の成果に直結するため、冒頭には強いインパクトを持たせましょう。
具体的には、人気タレントの登場や、驚きのビジュアル、魅力的なオファーなどを冒頭に配置するのが効果的です。
視聴環境を意識した設計
近年、動画の大半はスマートフォンで視聴されています。そのため、縦型の構図に対応した動画制作や、音声なしでも理解できるテロップの活用が欠かせません。
特に通勤時間や仕事の合間など、音声を出せない環境で視聴されるケースが多いため、映像とテキストだけでメッセージが伝わるような編集が求められます。
クラウド型動画編集ツールを活用すれば、ブラウザ上で縦型・横型の切り替えやテロップ挿入が直感的に行えるため、スマホ視聴に最適化された動画を手軽に作成できます。
配信タイミングとチャネルを最適化する
せっかくのキャンペーン動画も、届ける相手に届かなければ意味がありません。ターゲット層に応じて最適な配信チャネルと時間帯を選ぶ必要があります。
例えば、主婦層をターゲットとするなら平日の昼間、学生や社会人なら夜間や週末が効果的です。
また、SNS、Web広告、YouTube、メールマガジンなど、複数のチャネルを組み合わせることで、リーチの最大化が図れます。
配信プラットフォームを活用すれば、これら複数チャネルへの同時配信や効果測定もワンストップで行えるため、運用効率が格段に向上します。
まとめ
今回は、キャンペーン動画について紹介してきました。
キャンペーン動画は、企業が実施するキャンペーンをより多くのユーザーにリーチしたり、より多くのユーザーにキャンペーンに参加してもらうための手段として非常に優れています。
SNSのシェア機能を通じてより多くのユーザーに拡散されるというのは、キャンペーン動画の非常に魅力的なメリットの一つです。
キャンペーンの実施を検討されている企業や、
マーケティングに動画の活用を検討している企業の担当者の方は、今回紹介させてもらった事例を参考にしながら、ぜひキャンペーン動画の活用を前向きに検討されてみてはいかがでしょうか?